作詞講座-STEP2-

〜字数・字脚について〜


探る

基本的なことを、もう一つ見ていきましょう。
それは、『字数・字脚』です。
何だ、それ?って方がいらっしゃると思います。
では、字数・字脚について探ってみましょう。

字数・字脚というのは、曲を付けることと深く関係しています。
最近のアーティストなどは、先に曲を書き、後に詞を書く。
いわゆる、曲先詞後と言う作り方の人が多いと言われています。
しかし、曲を付けずに先に詞を書く人もいます。
それは、詞先曲後と言われます。
詞書きさんは、曲を付けられない人も多く、
枠に当てはめるとするとその人達は、詞先曲後で書く人になります。
そこで字数・字脚の登場です。

字数・字脚を揃えることで、
曲の付けやすさがグーンと変わってきます。
簡単に言えば、一つのメロディーで、
いくつか異なった連を歌えるようにすることです。
それ以外にも、見た目が整って見えるようになります。

では、字数・字脚を揃えることについて、
具体的に説明します。


説明1

まずは、字数について。
例えば次のようなフレーズがあったとします。
>些細な視線が角度を変えた
これを、ひらがなにしてみますと、
>ささいなしせんがかくどをかえた
こうなります。
そして、ひらがなの数を数えます。
上の例では、15文字になりますね。
このことを字数と言います。

ここで注意することは、
「ゃ」「ゅ」「ょ」などの小さい字は、
一文字と数えません。
しかし、「っ」だけは数えるのです。 実際に発音してみると、
「バックアップ中(ちゅう)」
ここでバックは3文字。
中は2文字に聞こえますよね?
そう言うことなんです。

字数を揃えるというのは、
Aメロ(一連)の一行目とAメロ(四連)の一行目など、
対応したところの字数を揃えることを言います。
この際、1文字程度ならズレてもいいでしょう。
しかし、3文字以上もズレると良くありません。


説明2

次に字脚について説明します。
早速ですが、具体的に見てみましょう。
>些細な視線が角度を変えた
これを区切るんです。
その区切り方は、文節で区切るのです。
それでは、実際に区切ってみます。
>些細な/視線が/角度を/変えた
一区切りずつの文字数を表してみます。
>4/4/4/3
これが、字脚と言うものなんです。
しかし、たまに文節よりも細かく区切る場合もあります。
そこは、個人個人のレベルですので気にすることなくw

字脚を揃えることも、字数と同様に、
対応したところの字数を揃えることを言います。


しかし、いきなり字脚を揃えるのも難しいでしょう。
ですので、まずは字数だけでも合わせて書いてみてくださいw
それだけでも十分、詞に見えますよ、きっとw


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